ダニの種類

たかがダニ、されどダニ。ダニはどこにでも存在する

ダニの歴史は古く、地球上に出現したのは古世代のデボン紀(約4億2千万年前~3億6千万年前)であるといわれています。人間が現れる以前から存在し、地球上のいたるところに生息しており陸上で唯一存在していないのは、活火山の火口の中だけといわれてるほど、どこにでも存在しています。

日本で知られているダニは約230科、約200種も存在し、日本に生育するダニのうち、人間に害を及ぼすのはそのうちの約20%。ダニというとあまり良いイメージはありませんが、人間を刺したりアレルギーをもたらすような悪いものはごくわずかです。チーズダニと言われるチーズの熟成を手助けしてくれるものもいます。

生息場所 ダニの種類
ニキビダニ
パン(小麦粉) コナダニ
車のシートや屋内 フトツメダニ
電車のシート、車内、じゅうたんなど チリダニ
道端の草 ハナビラオ二ダニ
チーズ ケナガコナダニ
ペット マダニ

いろいろなダニの生息場所(人間環境:ごく一部の例) 参考文献:島野智之・高久元「ダニのはなし」

侮ってはいけない、梅雨&夏のダニ

高温多湿になる梅雨から夏にかけてダニの繁殖や活動が活発になると、アレルギー症状が出たり、海や山へ出かけてトラブルになることもあります。それぞれのダニの特徴を把握し普段から注意を心がけましょう。

チリダニ

チリダニ

室内の塵の中に生息するダニ。ヒトの皮膚やふけなどを栄養源としている。死骸や糞などはヒトの気管支炎喘息の原因物質である、ハウスダストに含まれる。

ツメダニ

ツメダニ

大きな爪でノミの幼虫やチリダニやコナダニなどほかのダニを捕食する。ヒトの露出する部分(腕、足首、首筋など)を刺す。かゆみを引き起こす。コナダニが発生したあと、8月ごろにツメダニ発生のピークがある。

マダニ

マダニ

草木の葉から人間に寄生して吸血する。感染症を媒介し、なかでもSFTSウイルスによる重症熱性血小板減少症候群は、嘔吐、下痢、頭痛などの症状を引き起こし、これまでに死亡例が報告されている。

ツツガムシ

ツツガムシ

関東より北の地域で多くみられる。ツツガムシ病の原因菌を有するツツガムシに刺咬されることで、ツツガムシ病を発症する。発熱、発疹、刺し口が主要3兆候である。重症化して死亡する例もある。

ヒゼンダニ

ヒゼンダニ

肉眼では見えない小さなダ二。疥癬という病気を引き起こしてしまうが、治療薬が開発され現在ではすぐに治るようになった。角質層に住んでおり、増えるとアレルギー反応で全身にかゆみが生じる。

イエダニ

イエダニ

屋内に住みつくネズミに寄生する。ネズミがいなくなってしまい現在はほとんど見られなくなった。宿主のネズミがいなくなったりなど巣を移動する際は周辺へ散らばり人を襲って吸血する。かまれると激しいかゆみがある。

コナダニ

コナダニ

台所にある米、小麦粉、チーズなどの食品にわきやすい。直接害があることはないが、ダニの死骸が入った食品を摂ることで、アナフィラキシーショックを引き起こす場合がある。

チーズダニ

チーズダニ

チーズに寄生し、チーズの熟成に寄与するダニ。ミモレットというチーズは、ダニの力で熟成する。チーズダニの部分を食べても害はない。

参考文献:島野智之・高久元「ダニのはなし」